Craft416

瞳用ジェルクリア。

HIQPARTSから発売された紫外線硬化型透明樹脂で、6gでお値段1,743円と少し高価なマテリアル。硬化用の紫外線LEDが付属するが、使用にはCR2016電池（別売り）が2個必要。

主用途の一つは市販の完成品フィギュア等の瞳に透明樹脂のコーティングをして潤い感を表現できるらしい。とりあえずは手持ちのPVC製フィギュアで試してみた。

Fate/hollow ataraxia 遠坂 凛　～妄想・貴らかなメイド編～　(1/8スケールPVC塗装済み完成品)



加工前の状態。アイプリントでも比較的綺麗に再現されているのでここからどう変化するかでこの素材の真価が判るハズ。せこせこと爪楊枝で眼球部に盛っていくが、ある程度の粘度があるので多めにのせても流れ出す事は無い。その後、紫外線LEDを40秒程照射。見るからに目に悪そうな光で説明書にも正面から直視しないようにとの事だった。


硬化後、右目がﾅﾝｼﾞｬｺﾘｬｰ!!みたいな状態になった。どうも加減がわからず厚盛りしすぎてしまったようだ。触ってみると表面はツルツルで完全に硬化しているし、透明度も高い。調色スティックでテンションをかけてみるとポロっと剥離、目から鱗がリアルに落ちたらきっとこんな感じなのかしら。下地（模型用塗料等）には影響しない性質上衝撃には弱いらしいが、そのおかげでリテイクはしやすい。


何度か修正。写真だと変化が出にくいようだが、実物はそれなりに良い感じになっている。原型見本、デコマスから一番精度が落ちやすいのが瞳の彩色。そこを補えるという意味ではこのマテリアルの効果は素晴らしい。

商品名は客層を広げる為のもので、テクニカルガイドによればモノアイや各種センサー、翼端灯といった細かいクリヤーパーツを成型するのがもう一つの主用途のようだ。容量6gと聞くと少なく感じるが、思いのほか一回の使用量は少なくこれを使い切るには結構大変かも。